リバーズ・エッジ
「行定監督の映画」という情報だけで、軽い気持ちでチョイスしてみたら、
お、おぅ・・・けっこう重たい感じの内容で。
どんぴしゃなのよね、きっと。時代背景が、自分の思春期の頃と。
だから、忘れてたあのムズムズした、恥ずかしい、ちょっと思い出したくない感情と向かい合うことになった。
そう、なんか恥ずかしいんだよね。
でも言語化したことがなかったので、これを機に向かい合ってみよう。バカだった思春期の自分の気持ちに。
恋愛、友情、SEX、映画内では、ドラッグ、暴力も出てきた。
あの頃、どんなものかわからない未体験のものが次から次へと自分に対して降り注いできて、感情を揺さぶってきた。
仲間外れになりたくない、イケてる感じでいたい。
1人になりたくなくて、なんか認めて欲しくて、異性から良いと見られたくて。
何を認めて欲しかったんだろう。何にもなくて空っぽだったのに。
いや、「空っぽだったから」、認めて欲しかったのかな。それでも存在価値あるよって。
そういう自分の気持ちと向き合わないまま、行動だけ起こすから、空回りして何やってんだよ・・・って後から恥ずかしい気持ちになるのかな。
「さみしさ」とか「恥ずかしい自分」をちゃんと見つめ、認めることができて、トンネル抜ける感じなのかもね。
映画の中で「生きていてよかったって思えることってある?」という質問に答えられない田島カンナが印象的で、私も同じく答えられなかった。おいしいもの食べた時、くらいかな・・・
「欲望」が最近ないな・・・それが老いなのか・・・
原作者の岡崎京子さんは、ヘルタースケルターの原作者でもある。
全然知らなんだ。漫画も読んでみたいかも